三角関数の極限公式
三角関数の極限公式
x→0limxsinx=1
x→0limsinxx=1
x が 0 に近づくとき sinx も同じように 0 に収束します.
意味
y=sinx は x=0 の近くで一次関数 y=x に近似できる.
例
x→0limxsin5x=x→0lim5xsin5x⋅5
t=5x とすると x→0 は t→0 を意味するから
x→0limxsin5x=5t→0limtsint=5⋅1=5
この問題は x=0 の近くで y=sinax が y=ax に近似できることを意味します.
sinax∼ax
わかりやすく説明するために ∼ を使いましたが,数学の厳密な記号ではありません.
∼ を = とみなすと
xsinax=xax=a
となります.
∼ で関数を近似すると極限の問題を解きやすくなります.
xtanx の極限
x→0limcosx=1
だから
x→0limxtanx=x→0lim(x1⋅cosxsinx)=x→0lim(xsinx⋅cosx)=x→0lim(xsinx)=1
x21−cosx の極限
x→0 で 1−cosx も x2 も 0 に収束するため,
分子と分母に 1+cosx をかけて不定形を回避します.
x→0limx21−cosx=x→0limx2(1+cosx)(1−cosx)(1+cosx)=x→0limx2(1+cosx)1−cos2x=x→0limx2(1+cosx)sin2x=x→0lim(x2sin2x)1+cosx1=x→0lim(xsinx)21+cosx1=x→0lim121+cosx1=1+11=21
ルートのある分数における分母の有理化と本質的に同じです.