助動詞の「たり」「り」はどちらも完了と存続を表す。完了は「~た」、存続は「~ている」と訳す。
まずは存続かどうか考え、「~ている」という訳に無理があれば完了を考える。存続でも完了でも訳が成立するときは文全体、あるいは前後の文から合うものを選ぶ。
「たり」「り」の接続と活用
| 活用 | たり | り |
|---|---|---|
| 接続 | 連用形 | サ変未然形 四段已然形 |
| 未然形 | たら | ら |
| 連用形 | たり | り |
| 終止形 | たり | り |
| 連体形 | たる | る |
| 已然形 | たれ | れ |
| 命令形 | たれ | れ |
「り」は「たり」と似ているが、接続が違う。「り」は「る」などの他の助動詞と識別することが難しく、センター試験などでしばしば出題される。