計算力を上げるためには、
- 暗記するべき計算は暗記する
- 加減乗除のそれぞれの特性に慣れる
- 数字の性質と関係を覚える
- 計算に必要な記憶力をつける
- 基本的な文章題(図形含む)を暗算で解く
の5つが必要です。
計算の暗記
まず暗記する計算は暗記します。下の「中学受験生の暗記すべき計算」を参考にしてください。中学受験の算数では覚えておくと得する計算がたくさんあります。
加減乗除の癖を覚える
次に加減乗除のそれぞれの特性に慣れます。
まず足し算と引き算とかけ算の3つを集中的に取り組み、それぞれの違いを頭に染みこませる。
その後、割り算を特訓します。割り算は引き算とかけ算の組み合わせで、割り算の見直しは足し算とかけ算の組み合わせです。割り算の処理速度を上げれば、必然的に足し算、引き算、かけ算の混合計算の処理速度も上がります。
加減乗除の混合計算の特訓の前に、割り算を徹底的に練習しましょう。
以上2つはすべての受験生が必ずクリアしなければいけない算数の基礎です。これを土台にして次のステップに入ります。
数と友だちになる
数字の性質と関係を覚えることはとても重要です。「18という数を見た瞬間に18の約数が何個か浮かぶ」といった数への親和性を上げることが目標。
中学受験では速さなどで面倒な割り算の計算が出てきます。この時、数に慣れている人と慣れていない人で大きな差が生まれる。慣れていれば公約数を直感的に把握し計算を簡略化できますが、慣れていないとそのまま計算することになります。
記憶力をつける
計算は記憶力を必要とします。計算している時、人は処理の一部を脳のどこかに一時的に保管します。この領域は訓練によって広がり、広がった分だけ計算力は伸びます。
これは10桁の足し算など桁数の大きい単純計算のくり返しで可能になると思います。毎日計算問題を解くことが大切です。
文章題を暗算で解く
最後に基本的な文章題を暗算で解きます。
これを怠ると百マス計算のような単純計算は素早くできるが、中学受験の問題への応用性はないという残念な結果に終わります。
例えば「2時から3時において長針と短針が90度を作る時刻は何時何分か?」あるいは「半径3センチ、中心角120度の扇の周りの長さは何センチか」といった問題を暗算で解きましょう。