日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証一部から選別した225銘柄の株価を、独自の計算方法によって修正平均化した平均株価のこと。日経平均株価には著作権があり、日本経済新聞社によって商標登録されている。
A社の株が10%上がった場合、もし225社すべての株価が日経平均株価に同じように影響していれば、日経平均株価はA社株の値上がりによって10/225%上がる。
しかし実際は違い、同じ上昇率でも日経平均株価に与える影響は異なる。日経平均株価に強く影響することを「寄与度が高い」などと表現する。
寄与度が特に大きい3F
- ファーストリテイリング
- ファナック
- ソフトバンク
この3社は値がさ株として日経平均株価を特に左右する。値がさ株とは「株価が高い株」のこと。ファーストリテイリングの株価は2015年11月現在40,000円を超えるが、多くの株価は1,000円から4,000円程度に集中している。
株価が高ければ高いほど日経平均株価への影響力が強まるため、多くの投資家がファーストリテイリングやソフトバンクといった値がさ株に注目する。
その日の寄与度は株探というサイトでチェックできる。
日経平均の寄与度ランキング
値がさ株
- 京セラ
- アステラス製薬
- 本田技研工業
- 日東電工
- ダイキン工業
- セコム
- TDK
- トヨタ自動車
- 信越化学工業
- 電通
- 東京エレクトロン
アステラス製薬の株価は1000円代(2015年現在)と他の銘柄より低位に見えるが、日経平均株価の算出に基づくみなし値は株価の5倍である。ここで「みなし値」とは日経平均株価算出における株価の修正値のことで、アステラス製薬は株価の5倍が日経平均株価算出における修正後株価になる。なおソフトバンクもみなし値は約3倍である。
最近上場したリクルートは値がさ株とはいえないが、時価総額が大きく、日経平均に大きな影響を与えている。