日本の海流とは、日本の周りを流れる海の大きな流れのことです。北から南に向かって流れる海流を寒流、南から北に向かって流れる海流を暖流といいます。
- 寒流 … 北から南
- 暖流 … 南から北
日本の海流は二つの寒流と二つの暖流からなります。
- 千島海流 … 太平洋側を流れる寒流
- 日本海流 … 太平洋側を流れる暖流
- リマン海流 … 日本海側を流れる寒流
- 対馬海流 … 日本海側を流れる暖流
千島海流は親潮、日本海側は黒潮ともいいます。上の図にあるように、親潮と黒潮は東北地方沿岸(三陸沖)でぶつかります。海流と海流がぶつかるところを潮目といいます。
潮目付近は寒流に乗っている魚と暖流に乗っている魚が両方やってくるため、魚がたくさんとれます。
参考:寒流と暖流でとれる魚
黒潮と北太平洋環流
黒潮は北太平洋環流という大きな海流の一部です。
北太平洋環流はオーストラリア近海から日本の太平洋側を通り、北東方向に進んでカナダ、アメリカの沿岸を通り、赤道付近から太平洋を横断して再びオーストラリアのほうに戻ります。
ここで太平洋の中心が北太平洋環流に囲まれていることに注目しましょう。この閉ざされた海域はゴミが集まりやすいという性質を持ち、太平洋ゴミベルトという名がついています。深刻な環境問題の一つとなっています。