太陽は地球に光と熱を与える恒星であり、太陽系の中心に位置する。
性質 | 詳細 |
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半径 | 約70万km(地球の約109倍) |
質量 | 約1030 kg |
成分 | 水素 |
表面温度 | 数千度 |
中心温度 | 一千数百万度 |
太陽の大きさと重さ
半径だけで比較すると、太陽は地球の約109倍であり、体積は約100万倍である。大きさは人間とアリほどの違いがある。
NASA/SDO (AIA), The Sun by the Atmospheric Imaging Assembly of NASA's Solar Dynamics Observatory, 19 August 2010, Licensing: public domain.
NASA Goddard Space Flight Center, Prominence imaged on Dec 6, 2010 with Jupiter and Earth images superimposed to demonstrate the size, 7 December 2010, Licensing: public domain.
NASAが作った画像(上)の左下に小さく木星と地球がある。木星は巨大な惑星だが、その木星も太陽から比べるとかなり小さい。木星の下にある点が地球であり、地球が桁違いに小さいことがよくわかる。
太陽から炎のようなものが突き出ているが、これをプロミネンスという。木星も地球もこのプロミネンスにすっぽり包まれるほど小さい。
太陽の質量は途方もなく重く、地球などの惑星をすべて合わせた質量(太陽系全体の質量)のほとんどは太陽である。
太陽の成分
太陽の7割程度は水素でできている。残りはほとんどヘリウム。水素を利用して膨大なエネルギーを放出して地球を温めている。
宇宙空間は絶対零度(約マイナス273度)に近いと考えられる("Neptune Fact Sheet" by NASAのデータによると、太陽から最も離れた太陽系惑星の海王星の表面温度はマイナス200度にも達する。生物が存在できる環境ではない)が、地球は生物が生きていけるほど温かい。これは太陽の光と熱を微妙なさじ加減で受けているからだ。
太陽の温度
太陽の中心温度は一千万度という超高温であると考えられている。
太陽の黒点
太陽の表面を見る(直接見てはいけない)と、黒い斑点がポツポツとあることが確認できる。これを黒点という。
黒点は周囲よりも温度が低い。同じ黒点を観察しつづけると、日の経過によって少しずつ移動していることがわかる。これは黒点が移動しているのでなく、太陽が自転しているため。
黒点は、太陽の端にいるときは楕円形、中心部にいるときは円形に変化する。この事実から太陽が球体であり、自転していることがわかる。
黒点
NASA/SDO/HMI, Sunspots 1302 Sep 2011, 24 September 2011, Licensing: public domain.