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奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき
猿丸太夫『古今和歌集』秋上(二一五)『小倉百人一首』五
奥山に 紅葉を踏みわけて 鳴く鹿の その声を聞くときこそ 秋は悲しいものよ
「声きく時ぞ秋は悲しき」の「ぞ」は係助詞で、係り結びの法則によって「悲しき」は連体形となっています。
猿丸太夫(生没年不詳)
実在を疑われている歌人でありながら、三十六歌仙の一人でもあります。