按分とは、物や金銭を分けること。一定の基準のある割り当て。
例えば「100円を年齢に応じて按分する」という場合、割り当てられる人が20歳、30歳、50歳であれば、それぞれ20円、30円、50円をもらうことになる。
この場合の年齢のように、按分はなにかの基準をもうけていることが多く、明記していないときは等分することが一般的。つまり「100円を5人に按分する」とあれば、各人は20円ずつ割り当てられることになる。
個人事業における経費の按分
事業、特に個人レベルで事業を行う場合、経費の按分は税金算出に必要になる。
個人事業で自宅をオフィスとして扱う場合、光熱費などの経費は個人の生活と法人の経費の両方の側面がある。例えば月の光熱費が24万円で、その自宅を個人の生活空間としては1日に8時間、法人のオフィスとしては1日に16時間使っている場合
個人の生活費 8万円
法人の経費 16万円
と按分する。ここでは光熱費24万円を個人と法人の使用時間で按分している。
他にも占有面積(自宅兼オフィスの何割を生活にあてて、何割をオフィスにあてているか)によって費用を按分する方法もある。