日本の明治以降の思想家とその著作物の組み合わせとして正しいものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。
① 西田幾多郎『私の個人主義』
② 中江兆民『三酔人経綸問答』
③ 和辻哲郎『民約訳解』
④ 内村鑑三『武士道』
解答
② 正解
① 西田幾多郎は『善の研究』。『私の個人主義』は夏目漱石。
③ 和辻哲郎は間柄的存在という概念を唱えた。『民約訳解』は中江兆民。
④ 『武士道』は新渡戸稲造。
近代の日本思想の説明としてふさわしくないものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。
① 福沢諭吉は生活や社会に有用な学問、すなわち実学が重要であり、中でも数理学を重んじた。
② 中江兆民はルソーの『社会契約論』を翻訳し、日本にフランス啓蒙思想を紹介した。
③ 幸徳秋水は非戦論と無政府主義を主張し、大逆事件によって死刑となった。
④ 西田幾多郎は主観と客観が完全に分かれた純粋経験に真の実在があるとした。
解答
④ 正解
西田幾多郎は主観と客観が分かれる前の主客未分における経験を純粋経験と呼び、そこに真の実在があるとした。他の選択肢は正しい。
近代日本のキリスト教に貢献したとされる人物を次の①~④のうちから一つ選びなさい。
① 新島襄
② 三宅雪嶺
③ 平塚らいてう
④ 美濃部達吉
解答
① 正解
③ 平塚らいてうは『青鞜(せいとう)』を発刊した。
④ 美濃部達吉は天皇機関説を説いた。
近代日本の作家に関する説明としてふさわしくないものを次の①~④のうちから一つ選びなさい。
① 夏目漱石は『こころ』を著し、自分を自然に委ねる則天去私の境地に至ったとされる。
② 森鴎外は『舞姫』を著し、自分と社会の対立を避けていきる諦念の生き方を重んじた。
③ 福沢諭吉は『脱亜論』を著し、日本は西洋諸国のような文明国になるべきと主張した。
④ 島崎藤村は『若菜集』を著し、内部生命を表現するために文学の「想世界」を求めた。
解答
④ 正解
島崎藤村は『若菜集』を著したが、内部生命の表現したのは北村透谷。