「月下氷人」は「げっかひょうじん」と読む。「月下氷人」とは、男女の縁を結ぶ人、あるいは仲人。縁結びの神。
口語ではほぼ使われず、かなりこった文学的表現とされる。
「月下氷人」の語源は諸説あるが、月下老(月下老人)と氷上(氷上人)を組み合わせた言葉という説がある。
古代中国の唐の韋固(いご)という人物が月の照っている夜に、将来の妻を予言されたという話が伝わっている。この預言者を月下老人という。
また古代中国の晋(しん)の狐策(こさく)という人物が、氷の上に立ち、氷の下にいる人と話をするという夢を見て、その話をある占い師に話したところ、「あなたは仲人になるだろう」と言われた。そしてその後、彼は実際に仲人になった。この話の狐策が氷上人である。
この月下老人と氷上人はどちらも預言者であり、仲人である。この二つの話から、月下氷人は仲人という意味をもつようになった。
例文
- 月下氷人として結婚式のスピーチを頼まれた