司法試験 短答式 2025 民法 第11問

A及びBが甲土地を共有している場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.11])
  1. Aが甲土地の管理のために費用を支払った後、Bがその持分をCに譲渡したときは、Aは、Cに対しても、Cの持分に応じてその費用の償還を求めることができる。
  2. Aは、甲土地を不法に占有するDに対し、単独で甲土地全部の明渡しを求めることができない。
  3. Aの債権者Eは、自己の費用で、甲土地の分割に参加することができる。
  4. Bが甲土地を単独で使用する場合において、AとBとの間の別段の合意がないときは、Bは、自己の持分を超える使用について、Aに対し、その対価の償還の義務を負わない。
  5. Aが死亡した場合において、Aに相続人がないときは、Aの持分は、国庫に帰属する。
  1. 1 ア ウ
  2. 2 ア オ
  3. 3 イ ウ
  4. 4 イ エ
  5. 5 エ オ

正答 1(配点 2)

参考

正解は1(正しいのはア・ウ)。ア:共有物について共有者の一人が他の共有者に対して有する債権は、その特定承継人に対しても行使できる(民法254条)から、持分を譲り受けたCに対しても費用償還を求められる。ウ:共有者の債権者は、自己の費用で共有物の分割に参加することができる(民法260条1項)。イ:各共有者は単独で共有物全部の明渡しを不法占有者に請求できるから「できない」は誤り。エ:自己の持分を超えて共有物を使用する共有者は、別段の合意がない限り他の共有者に対し使用の対価を償還する義務を負う(民法249条2項)から誤り。オ:相続人がない場合、共有持分は他の共有者に帰属する(民法255条)から、国庫帰属とするのは誤り。

自作の解説(共有に関する規定に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第11問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html