泡沫(うたかた)の意味と例文|国語辞典
[名]うたかた
- 水面に浮かんでいる泡(あわ)。
- つまらないもの。とるにたらないもの。
- はかないもの。もろいもの。
例文
水面の泡沫をじっと眺めていた。
日が暮れてそこに行き、枯れて落ちた葉が泡沫と一緒に流れているのを見た。
思いきって選挙に立候補したものの、議員への夢は泡沫となって散った。
彼との思い出は泡沫のように心の奥に沈んだ。
彼女の泡沫の恋は二十代の終わりとともに消えた。
説明
「うたがた」とも読むが、一般的には「うたかた」という。泡がすぐに破れてなくなることから、儚さ(はかなさ)を表す比喩としてしばしば用いる。
「うたかた」は方丈記の冒頭に出てくる。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。
方丈記