会社が物やサービスを市場に普及させる方法は大きく二つある。以下はスティーブン・G・ブランク「アントレプレナーの教科書」を参考に説明する。
製品開発モデル
製品開発モデルは、最初にコンセプトを作り、次に開発し、最後に販売する。「かっこいい自動車」を考えて、実際「かっこいい」車を開発するようなモデルである。
- コンセプト
- 製品開発
- 販売
従来の製造業で当たり前のように用いられてきたが、物とサービスが飽和して顧客優位の世界になってからは通用しなくなった。
顧客開発モデル
顧客開発モデルは、製品ではなく顧客から始まる。「かっこいい車を作りたい」ではなく「どのような客がいるか」から考える。「アントレプレナーの教科書」p30より名称を引用すると、顧客開発モデルはおおむね次の四つからなる。
- 顧客発見
- 顧客実証
- 顧客開拓
- 組織構築
参考
スティーブン・G・ブランク「アントレプレナーの教科書」(翔泳社、堤孝志・渡邉哲訳・2016年)