地元の進学校に行って、それまで成績が良かった人が落ちこぼれしまう…という人がいます。Q&Aサイトを見ると「どうして落ちこぼれしまったか」「将来はどうすればいいか」という質問がたくさん並んでいますね。
みんなが自分よりできるという状況はつらいものです。ただ、その中でもできることがあり、自分のやり方しだいで状況はいくらでも良くなります。

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進学校で落ちこぼれてしまう原因は、競争が激化するから
ここでは中学からいい高校に進学したケース(たぶん最もポピュラーなケース)を考えます。中学まではできたのに、高校になって成績が落ちた。周りがすごくで、劣等感が日増しに大きくなっている。
なぜ成績は落ちたのでしょうか? 結局のところ、原因はその人にしかわかりませんが、だいたいは競争の激化にあります。
進学校に入った時点で、優秀な人たちだけが集まる集団に入ったことになる。その中で競争するわけだから、自分の相対的な順位が下がるのは必然です。自分の頭が突然悪くなったわけじゃない。

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誰でも入れる地元の中学校と、一部の人しか入れない高校。競争の質が本質的に違うのはわかりますよね。そして劣等感があるのは逆にいいことです。いつも自分が上にある状況は、いつもなにも目指してこなかった人の末路で、裏返すと成功経験をもっていない。
どうすれば状況は良くなるか?
環境を恨んでもなにも起きない。やはり勉強するしかない。ただ、高校の勉強にはやり方があります。
優秀な人も一見なんでもできる人も、科目ごとに見ていくとたいしたことないという場合がほとんど。すべてできる人などほとんどいません。一つの科目で上位にくいこめば、あなたは優秀な人とみなされます。
なので一科目だけ得意になろう。すべての科目をまんべんなく勉強してもしょうがないし、実際あまり意味がない。
☆一科目だけ伸ばす。他はついで感覚でやる。
この戦略を「選択と集中」といいます。「選択と集中」は経営用語で、会社は利益のない事業をつぶして経営効率を高めます。学生も競争で生きているという意味では会社と同じです。競争を生きるためには「選択と集中」が必要で、それができない人はたいてい破滅します。
なるべく英語を得意になろう
理科や社会の科目をひたすら勉強してもいいのですが、どうせだったら英語を勉強するといいでしょう。数学は勉強しても伸びないときは本当に伸びない。鉄棒とかと一緒ですね。一種のコツみたいなものがあって、それがわからないと前に進まない。
でも英語は違う。やればやるほどできるようになる。これは本当の話。英語ができない人は、英語を勉強していないだけ。でも、英語が本当にできる人はほとんどいないですよね? ペラペラしゃべる人が学年に何人いますか?
英語は大学受験でもだいたい必須になるので、どうせだったら英語を勉強しましょう。社会人になっても役に立つので、特化するなら英語が圧倒的にいいわけです。
まんべんなくなんでもできる人より、英語だけずば抜けている人のほうが成功しやすい
なんでもできる人はなにかに特化している人に勝てない。「選択と集中」はまさに生きるために必要な戦略なのです。
「あの人は何をやってもできる」と思われる人はもろい。それよりも「あの人は英語だけはすごい」「あの人は数学だけはすごい」と思われるほうがいい。
「なんでもできる」というのは「なにもできない」とほとんど変わらない。ほとんどの高校生はこの真実に気づかないか、知らないふりをしている。一つの得意分野をもつだけでなんとかなることを早く理解しよう。
結論
落ちこぼれという状況から脱出するためには、まず英語を勉強しよう。極端な話、勉強が嫌いでしかたない人は英語以外は無視してもいい。
古文だけとか漢文だけとか、そういう「選択と集中」はつぶしがきかないですが、英語は違います。英語だけ成績がよければ合格する大学はあり、将来も英語は役に立ちます。