CBC の Canada orders China's Hikvision to close Canadian operations over security concerns - CBC によると、カナダは中国の監視カメラ製造会社ハイクビジョンに対して、カナダ国内のすべての事業を止めるように命令した。
ハイクという名前は「俳句」ではなく、社名は杭州海康威視数字技術です。ハイクビジョンは Hikvision - 6sense によると、世界シェアは 32.3% もあります。世界最大手と言っていい。
ハイクビジョンは有名な会社ですが、アメリカと中国の関係からたまに取りざたされます。監視カメラほどデリケートな製品はないですもん。
私はこの会社……というよりは監視カメラという市場そのものに関心がありました。監視カメラは文字どおり監視社会の要求する製品であり、プライバシーを重視するようになった市民が欲しがる製品。
市場成長率は参考にする資料によってばらつきがありますが、だいたい 10% 前後です。機械学習ほどめざましい飛躍に見えませんが、先進国の GDP 成長率よりはいい。
ハイクビジョンは半導体ほど強力な独占力はもっていません。にもかかわらず、カナダで事業停止命令が下るほど、監視カメラ市場はデリケートであり、国どうしの関係が露骨に出る市場でもあります。
つまり、この冷えきった世界において、監視カメラ市場は「中小メーカーが一気に躍進できる機会」があるということですね。