人の手のひらにたくさんの線(手相)があるように、植物の葉にもたくさんのすじ(筋)があります。これを葉脈といいます。
葉脈には平行脈と網状脈の二種類があります。
- 平行脈 … 脈が平行に並んでいる
- 網状脈 … 脈が網目のようにはっている。
気孔
葉の裏には気孔という穴がたくさんあります。気孔は二つの孔辺細胞に挟まれた穴で、この穴を通して葉の内部の水分が水蒸気として放出される。
気孔から水蒸気が出ることを蒸散といいます。蒸散は葉の裏側で行われます。
ところで、気孔と孔辺細胞は口と唇にちょっと似ています。
- 気孔 … 口?
- 孔辺細胞 … 唇?
と覚えるといいかも!
葉の断面図
葉の表は葉緑体がぎっちり、葉の裏は気孔がぽつぽつ。
葉緑体は光合成をするために葉の表側に集中し、ぎっしり並んでいます。一方、葉の裏側は光合成できないため葉緑体がまばらにある。
上のような断面図を見せられたとき「上と下のどちらが葉の表側(裏側)か?」という問題は、気孔があるほうを裏側、あるいは葉緑体がぎっしりあるほうを表側と答えます。