お中元とは、お世話になった人に七月または八月に贈る贈り物のこと。
語源
お中元の中元は中国の三元(上元、中元、下元)の一つ。なおこの三元は麻雀の役満の一つ『大三元』と語源が異なる。
上元 旧暦1月15日
中元 旧暦7月15日(新暦8月上旬~9月上旬)
下元 旧暦10月15日
もともとの始まりは中国の道教にあり、仏教ではない。道教は、中国の地域的な風習に諸子百家の老子の思想が混じった宗教で、中国の歴史に大きな影響を与えたとされる。
道教は旧暦7月15日に、竜王の子孫を神として祀る中元という祭りを行う。中元は仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)という7月15日前後の行事と重なり、混合されて、それが日本にやってきたときお盆となった。さらにお世話になった人に物を贈るという慣習が独自に発生し、中元となった。
お中元に贈るもの
お中元としてタオル、ゼリー、ビールなどがある。
よくあるお中元
- タオル
- 洗剤
- ゼリー
- ハム
- ビール
日用品と食品がほとんどであり、日用品はタオル、食品はゼリーとハムが多い。ビールなどは相手の好みがあるため、贈る場合は注意が必要とされる。
お中元を贈る時期
東京など東日本の都市圏 7月上旬(1~15日)
東北または関西 8月上旬(1~15日)
注 時期は地域によってかなり異なる
7月に贈るときは御中元、8月に贈るときは暑中御見舞という形にする。