「基礎からのジャンプアップノート古典文法・演習ドリル」は旺文社から出ている古文の文法ドリルです。
項目 | 評価 |
---|---|
使いやすさ | ★★★★★ |
詳しさ | ★★★ |
おすすめ | ★★★★ |
レベル | 初級 |
対象 | 中3~高1 |
ドリルだけあって700円と安い!
演習ドリルとありますが、小学校の時に使っていたいわゆるドリルみたいな感じではありません。普通のB5の冊子で、やや薄く、書きこみやすいデザインになっています。
書きこみやすいのがポイント!
分厚いと書きにくいし、やる気が出ないですよね。受験勉強の効率は問題集の薄さで決まる:分厚い本は不合格の象徴にあるように、参考書や問題集は薄い本がおすすめです。
本書は700円という安さから2冊買うこともできそうです。2冊目は復習・確認用として使うという感じ。
表紙は人を選ぶが、中身は人を選ばない
かたくるしくて無機質なデザインのほうがしっかりしているはずだ、という色眼鏡はとってください。
「基礎からのジャンプアップノート古典文法・演習ドリル」は表紙が派手で、チャート式のようなかたくるしい本を好む人は避けてしまいがちだと思いますが、本書の中身はとてもしっかりしています。
中身は体系的で、習いたての人が陥りやすいポイントなどをピンク色で注意書きしてあり、一つ一つの文法について問題がセットで用意されているため、一歩一歩着実に文法を理解していくことが可能です。
問題はチェック問題と確認問題から構成されている
「基礎からのジャンプアップノート古典文法・演習ドリル」のチェック問題は本当にさらっとチェックするくらいの問題で、説明の下にだいたい用意されています。説明を見てやっては意味がありません。
確認問題は短い文の文法を解析するようなタイプで、文法がきちんとわかっていないとわからないようになっています。わからなかったら前のページに戻って文法を確認します。
「る」などの言葉に特化した識別問題が用意されている!
例えば完了の「り」と自発・可能の「る」は見分けにくい助動詞の代表ですが、「る」などの識別問題がまとまって用意されています。これは文法をまとめて確認したい人にとって必要な問題ではないでしょうか?
どのような人におすすめか
古文の文法をまったく知らない人には「基礎からのジャンプアップノート古典文法・演習ドリル」はあまりおすすめできません。
「そもそも活用ってなに?」というレベルでも最初の数ページを読めばなんとなく古文の基本はわかると思いますが、それと本文の説明にはギャップがあるため、ほんの少しでも「形容詞とは」「活用とは」といった知識があるといいでしょう。
古文の文法はほんのちょっと知っているけど、きちんと理解できるようになりたいという人におすすめです。