次元座標には右手系と左手系がある。右手の親指と人差し指と中指を互いに直交するように開いて、親指を
軸、人差し指を
軸、中指を
軸にしたような座標を右手系という。また親指と人差し指はそのままで中指と真逆の向きを
軸にしたような座標を左手系という。

右手系と左手系
ベクトルの外積を考えるときは右手系の座標を使う。
外積の定義
ベクトル の外積
を次のように定義する。
外積の定義
ここでベクトル は
と
を右手系
次元座標の
軸と
軸に置いたときの
軸方向の単位ベクトルで、
と
に直交しているとする。
また を
と
のなす角とする。

外積
外積の大きさはベクトル と
がなす平行四辺形の面積になっている。
また零ベクトル と任意のベクトルの外積を零ベクトル
とする。零ベクトルの外積は定義
からも導かれるが、特に重要であるため定義に入れた。
外積の公式
ある意味、外積は内積と反対の概念である。それは次の公式からわかる。
外積の公式
ベクトル と実数
について
が成り立つ。ただし最後の式のドットはベクトルの内積を意味する。

外積のマイナス