英語には5つの文型があります。文型とは、主語や動詞や目的語がどのように文を作っているかを示すものです。
次の文を見てください。それぞれ第1、2、3、4、5文型の文です。
I drink.
私は飲む。
I am a man.
私は男です。
I like an apple.
私はりんごが好き。
I give him an apple.
私は彼にりんごをあげる。
I call him Tom.
私は彼をとむと呼ぶ。
SとVとOとC
S、V、O、Cはそれぞれ主語、動詞、目的語、補語を表します。
S 主語
V 動詞
O 目的語(動詞の対象)
C 補語
この中で一番わかりにくいものがCの補語。
SとVは理解しやすいと思います。Oの目的語とはなんでしょう? 実は3番目(第3文型)の
I like an apple.
私はりんごが好き。
のりんごが目的語です。りんごは like の対象ですね。「~が好き」の「~」に相当するものです。この「~」を目的語といいます。
例えば次の文の動詞に続く言葉はすべて目的語です。
You play baseball.
He loves her.
第1文型(SV)
主語と動詞しかないもの。
I go.
I drink.
You eat.
第2文型(SVC)
ここで厄介な C 補語が出てきました。第2文型での補語はこんなふうに考えてください。
S = C
主語と補語が一致する。そのようなものを補語というのです。下の文はすべて第2文型です。動詞の後に続く名詞に注目して、それが主語とイコールで結ばれることに注意してください。
I am Tom.
I am a man.
I am Doraemon.
I was a student.
I = Tom
I = man
I Doraemon
I = student
すべて主語を表しているものですね。主語と補語は一致するのです。
第3文型
第3文型はSVOの文です。
I love you.
私はあなたを愛している。
愛している相手は「あなた」です。目的語は動詞の対象です。主語が目的語を〜する(〜している)といった文を第3文型といいます。
第4文型
第4文型はSVOOという形の文です。この文型は目的語が二つ続いています。
I give you some money.
私はあなたにお金をあげる。
you という対象に some money というものをわたす。この文では you も some money も動詞 give の対象です。どちらも対象ですが、矢印の関係があります。
some money → you
some money というものが you というものに「向かう」のです。目的語が目的語に「向かう」ようなイメージを持ってください。このような文を第4文型といいます。
第4文型は基本的に「人」「もの」という順です。次の文は誤りなので注意しましょう。
× I give some money you.
第5文型
第5文型はSVOCという文型です。
I make you happy.
私はあなたを幸せにする。
この文では
S ... I
V ... make
O ... you
C ... happy
となっています。happy になるのは you であって I ではありません。
you = happy
つまり目的語=補語です。目的語が補語なのです。
「目的語が補語である」という状態を作るのは I です。この文は次のように二つの文に分解できます。
I make ○
○ = you (are) happy