文章力は書けば書くほど身につく。ただし文法をきちんと理解することが必要。
文章は書けば書くほど上達しますが、注意点がいくつかあります。
- 文法を理解する
- 上手な文章を手本にする
- 方向性を見つける
まずは文法を理解して文章を書かないといけない。文法は言語の遺伝子で、文は細胞です。破綻した文法は一種のガンです。ガン細胞は無秩序に増殖しますが、破綻した文も一層破綻した文を作る。文は文によって作られるのです。
文章をうまく書くには、三島由紀夫の文章や新聞の社説を写経することが一番てっとり早い。
上手な文には癖があって、それを無意識レベルで感じることが必要です。上手な文と下手な文の違いは、丸と点の頻度や接続詞の選択、「が」「は」の使い方で明らかになります。
最後に、自分の方向性を見つけることが大切です。私は尊敬語や謙譲語が好きでなく、簡潔な文を好みます。文章はつまるところ書き手の癖と習慣に依存するため、美しい文を書くには自分の癖を深く理解することが不可欠なのです。