美しい日本語の書き方:記事や論文を書くときに気をつけてほしいこと
記事や論文を書くときに気をつけてほしいことをまとめました。Irohabook の執筆者は下の規則を守ってください。
構成
- 結論から述べる。
文の構造
- 主語のない文を連続して書いてはいけない。
- though に相当する節を文中にむやみに入れてはいけない。
タイトルと見出し
- 「かもしれない」は「か」と略してはいけない。「そろそろ株価暴落か」といった文の「か」はいらない。
点と丸
- 論文では点と丸を全角のカンマとピリオドにする。
- むやみに点を入れない
- 1 行の目安は 30〜50 字
- 主語の直後に点のある文(例えば「私は、彼の言ったことが正しいと思う」など)は根本的に破綻している。
記号
- 文末の?には全角の空白を 1 文字入れる。
数字
- 数字は原則として漢数字を使ってはいけない
- 数字の前後には半角の空白を 1 文字入れる
敬語
- 男性にも女性にも「君」「くん」をつけない。
- 著名人に敬称をつけない(「さん」も「氏」もつけない)。
- 「させて」と「いただく」を絶対に使ってはいけない。
丁寧語
- 「です」「ます」を 3 文以上にわたって書いてはいけない。
- 「〜ましょう」は原則として使わない。
副詞
- 文修飾の副詞は基本的に文の前または後につける。
- 動詞を修飾する副詞は基本的に動詞の直前につける。
- 「しかも」を意味する「かつ」は使わない。
副詞の「的」
- 「的」は基本的に使わない。かわりに「〜として」を使う。
助詞
- 所有の「の」を 3 回連続して使ってはいけない。
推量
- 「でしょう」はむやみに使わない。
伝聞
- 「〜と呼ばれる○○」「〜といわれる○○」といった表現の後に点をつけない。
命令
- どんな理由があっても「〜せよ」を使ってはいけない。
- 「〜が(は)望ましい。」は望ましい日本語といえない。
漢字
- 「という考え」といった「という」は「と言う」と書かない。
- 「〜がある」は絶対に「有る」と書いてはいけない。
ひらがな
数学
- 「成り立つ」という表現は基本的に使わない。「となる」でいい。
- 「〜とおくと」は「〜と置くと」と書いてはいけない。「とおくと」より「とすると」を基本的に使う。
特定の単語
- 「終わり」は「終り」と書かない。
- 「わかる」は「分かる」や「解る」などと書かない。必ずひらがなで書く。
- 「付ける」は「つける」と書く。「値段が付く」よりも「値段がつく」がいい。