イヌワラビの茎は地下を横にはっていて、そこから葉と根が出ています。
このような茎を地下茎といいます。
1 枚の葉は、羽のように細かく分かれています。
若い葉は先が丸く巻いていて、ほどけながら開きます。
シダ植物には、種子植物と同じく、根・茎・葉の区別があります。
どれにも維管束が通っていて、水や養分を運んでいます。
夏から秋にかけて、葉の裏に茶色の細長いかたまりが並びます。
かたまりの 1 つ 1 つは、胞子のうがたくさん集まったものです。
胞子のうの中では、胞子がつくられます。
シダ植物は花を咲かせず、種子もつくりません。胞子でなかまをふやします。
胞子のうのまわりには、厚い壁をもつ細胞が 1 列に並んでいます。
よく晴れて乾くと、この列が縮んで胞子のうが裂け、大きく反り返ります。
そして、もとに戻る勢いで、中の胞子をはじき飛ばします。
飛ばされた胞子はとても小さく、風に乗って遠くまで運ばれます。
湿った地面に落ちた胞子は、芽を出してハート形の前葉体になります。
大きさは 1 cm に満たない緑色のからだで、とても薄くできています。
前葉体の裏側では、雨や露で水があるときに受精が起こります。
受精したところから新しいシダの芽が育ち、やがて葉と根をのばします。
受精に水がいるので、シダ植物は湿った場所に多く見られます。