テッポウユリやタカサゴユリの種子が発芽すると、細長い子葉が 1 枚だけ地上に出ます。
アブラナ科のように、左右に開く 2 枚の子葉はありません。
子葉の先に、種子の殻が付いたまま出てくることもあります。
子葉が 1 枚の植物を単子葉類といいます。ユリ科のほかに、イネ科やラン科もこのなかまです。
ユリの葉は細長く、何本もの葉脈が、付け根から先までほぼ平行に並んでいます。
アブラナ科の葉のような網目は目立ちません。
このような葉脈を平行脈といいます。単子葉類の葉の多くは平行脈です。
ユリの地下には、厚い葉が重なった鱗茎があります。いわゆる球根で、ユリ根として食べるのはこの部分です。
鱗茎の底からは、同じくらいの太さの根がたくさん出ます。
主根のように特に太い根はなく、このような根をひげ根といいます。
ひげ根は単子葉類に多い形です。
ユリの茎を輪切りにすると、維管束は輪にならず、茎全体に散らばっています。
外側ほど小さな維管束が多く並びます。
1 つ 1 つの維管束では、アブラナ科と同じく、内側に道管、外側に師管があります。
ただし、そのあいだに形成層はありません。
形成層がないので、ユリの茎はあとから太くなることはありません。
ユリの花には、花びらのように見えるものが 6 枚あります。
外側の 3 枚はがくに、内側の 3 枚は花びらにあたりますが、形も色もほとんど同じなので、まとめて花被片とよびます。
おしべは 6 本、めしべは 1 本です。
めしべの先は 3 つに分かれていて、めしべの根もとにある子房の中も、3 つの部屋に分かれています。
花被片もおしべも、数が 3 の倍数になっています。
単子葉類の花には、このように 3 の倍数でできているものが多くあります。