合理主義的な考え方から古い政治を批判する「啓蒙主義」が、18世紀のヨーロッパで起こった。代表的な思想家はヴォルテールであり、ロシアのエカテリーナ二世と交友があった。そしてこのエカテリーナ二世は、代表的な啓蒙専制君主となった。
啓蒙専制主義
プロイセン、オーストリア、ロシアで啓蒙専制君主といわれる王が生まれた。
プロイセン … フリードリヒ二世
オーストリア … ヨーゼフ二世
ロシア … エカテリーナ二世
この三人は全員「二世」であるため覚えやすい。これらの国は、国王の強力な専制的支配によって経済的に近代化された。
三人の実績
・フリードリヒ二世
フリードリヒ二世はオーストリア継承戦争(ハプスブルク家の継承問題から起こった戦争)でフランスなどとくみ、シュレジエンを得た。
・ヨーゼフ二世
ヨーゼフ二世の母はマリア・テレジアであり、神聖ローマの皇帝となった。農奴解放などの大胆な政策を行ったが、多くの抵抗にあった。
・エカテリーナ二世
ヴォルテールと親交のあったエカテリーナ二世は、オスマン帝国との重なる戦争を経て領土を拡大しつつ、国内政治を近代化させた。