世界史の語呂合わせで有名な『元祖世界史の年代暗記法』は主に私大文系向けの参考書です。
年代暗記法というタイトル通り、年と出来事のセットをひたすら並べている本です。
項目 | 評価 |
---|---|
使いやすさ | ★★★★ |
詳しさ | ★★★★ |
おすすめ | ★★★ |
レベル | 初級~上級 |
対象 | 高1~高3 |
人によって評価がきっぱり分かれる
「そもそも年代をどうやって覚えるか?」は人によって意見が分かれます。語呂合わせで覚えるという人もいれば、そうでない人もいる。そうでない人には本書をあまりおすすめできません。
しかし知識の総まとめとして重要な年と出来事をセットで覚えたいという場合があると思います。その時はこの本がとても役に立つ。
構成と使い方
左ページに年と出来事、右ページにその背景や経過がざっくりと記されています。またサイズが普通の教科書より一回り(二回り?)も小さいため、混雑した電車で読むことができるでしょう。世界史の暗記は英単語と同じようにこうした隙間時間にやるといいですね。
本書は片手間に使われることを前提として作られている気もします。
年は大きな赤いフォントで書かれており、だいたい一ページに四つの出来事が並んでいます。ページ数がおよそ200ページであることをふまえると、一日に二十ページ程度進め、それを毎日行き帰りの電車で読むというやり方がいいかもしれません。
注意点
本書は基本的に早慶などの私大文系向けです。国立向けではありません。自分の受けたい大学が細かい年を問うような大学であれば、この本はぜひおすすめします。
また語呂合わせは無理やりなものも当然いくつかあります。そういったことは気にせず、年と出来事を気軽に覚えるといいと思います。