そもそも「アングロ・サクソン」とはなにか?七王国についてざっくり解説

ゲルマン系民族のアングル人とサクソン人が現在の「アングロ・サクソン」人です。イギリス人すなわちアングロ・サクソン人か、というと違います。

オックスフォード大学の記事 Who do you think you really are? A genetic map of the British Isles - University of Oxford によれば、イングランド東部、中部、南部で 10-40% がアングロ・サクソン系の遺伝子をもっている、らしい。

しかし多くの人はアングロ・サクソンのみならず、ヴァイキング系、ケルト系などの血を引いており、一概にイギリス人はアングロ・サクソン人とは言えません。

ここからはアングロ・サクソンの民族移動と七王国の歴史についてざっくり解説します。

ローマ帝国から七王国へ

5 世紀頃までイギリスはローマ帝国に支配されていました。しかしローマ帝国が弱ると、大陸からアングル人とサクソン人がイギリス本土に移るように。

アングル人(Angles)とサクソン人(Saxons)はいったいどこからきたのでしょう?

人種ルーツ
アングル人ドイツ北部、デンマーク南部
サクソン人ドイツ北西部

ざっくり言うとドイツですね。アングル人とサクソン人がドイツからイギリスへ移住したのが、現在に続くいわゆる「イギリス」の始まりと言っていいかもしれない。

というのもアングル人とサクソン人のつくった王国名が現在まで残っているからです。

王国構成グループ
ノーサンブリア(Northumbria)アングル人
マーシア(Mercia)アングル人
イースト・アングリア(East Anglia)アングル人
エセックス(Essex)サクソン人
サセックス(Sussex)サクソン人
ウェセックス(Wessex)サクソン人
ケント(Kent)ジュート人

ここでジュート人というグループも出てきました。実は 5 世紀の民族移動にはアングル人とサクソン人だけでなく、ジュート人もいたのです。つまり正確に言うと

アングル人
サクソン人
ジュート人

となります。

七王国からイングランドへ

表にあるサクソン人のウェセックスという国に注目!

9 世紀頃、デンマーク系のヴァイキング(デーン人)がとんでもないレベルで七王国を攻めます。この大規模な戦争により、ウェセックス以外の七王国は滅亡するか、または支配に置かれることに。

デーン人襲来

ウェセックス以外の王国が滅びる

しかしウェセックスのアルフレッド大王はヴァイキングとの戦争にうまく対抗し、その子(エドワード長兄王)と孫(アゼルスタン)はヴァイキングを追放し、イングランドを統一しました。

アルフレッド大王の孫、アゼルスタンがイングランドの初代王となり、これが現在まで続く「イングランド」になりました。統一されたイギリスの歴史はここから始まったのです。