仏教の概要(高校倫理)
四法印
釈迦が悟った真理を四法印という。
概念 | 読み方 | 意味 |
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一切皆苦 | いっさいかいく | 人生は苦ばかり |
諸行無常 | しょぎょうむじょう | 世はいつも変化する |
諸法無我 | しょほうむが | 永遠の「私」は存在しない。 |
涅槃寂静 | ねはんじゃくじょう | 悟りの境地がある。 |
四諦
釈迦は悟りに至るための方法を四諦としてまとめた。
概念 | 読み方 | 意味 |
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苦諦 | くたい | 人生は苦ばかりと認識する |
集諦 | じったい | 苦の原因は煩悩がある |
滅諦 | めったい | 煩悩を壊そう |
道諦 | どうたい | 修行法を八正道としてまとめた |
大乗仏教と小乗仏教
釈迦の後、仏教はいくつかの流派に分かれるが、その代表に大乗仏教と小乗仏教(上座部仏教)がある。まず小乗仏教が出て、
大乗仏教 … 菩薩を理想とする。慈悲の実践を説く。
小乗仏教 … 阿羅漢を理想とする。自己修行を説く。
龍樹と世親
龍樹(ナーガールジュナ)と世親(ヴァスバンドゥ)は古代仏教で有名な二人。
龍樹 … 空の思想。万物は固有の実体を持たない。
世親 … 唯識の思想。万物は心の働きの産物にすぎない。