人の外見と内面は同じとは限らないこと。いい人のように見えても本当にいい人とは限らず、悪い人のように見えても本当に悪い人とは限らないという意味。
日本語に慣れていない人にとって「見かけによらず」という表現はかなりわかりにくい。「見かけ」とは外見を意味する名詞で、「よらず」は「よる」+「ず」だが、この「よる」という動詞は「寄る」ではなく、「拠る」あるいは「依る」である。
「拠る」または「依る」は根拠の通りであることを意味し、ことわざは「人は見かけという根拠の通りではない」となる。
英語
「人は見かけによらず」に相当する英語は二つある。
- Can't judge a book by its cover.
- All are not thieves that dogs bark at.
Can't judge a book by its cover.
judge 判断する
cover 表紙
直訳すると「表紙で本を判断するな」。表紙がいいと中身もいいように感じられるが、実際その通りとは限らない。
All are not thieves that dogs bark at.
thief 泥棒
thieves thief の複数形
bark 吠える
直訳すると「犬の吠えている先がすべて泥棒とは限らない」。