地震は地下の岩石の一部が破壊されることで始まる。この破壊が始まった点(場所)を震源という。
震源は位置と深さをもつ。2011年の東日本大震災における震源は次のとおり。
北緯38度06.2分
東経142度51.6分
深さ24km
気象庁「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」
震源の位置(深さをとりはらった地表上の座標点)を震央という。
隆起と沈降
大きな地震が起きると、地形が変化して、特定の土地がもりあがったり、沈んだりする。
土地がもりあがることを隆起、沈むことを沈降という。
地震の速さ
地震の揺れは震源を中心に、周囲に広がっていく。このときの速さは次のように計算される。
震源からその土地までの距離 ÷ 地震が発生してその土地が揺れるまでの時間
初期微動と主要動
地震が発生すると、最初に小さな揺れが起きる。そしてその後、大きな揺れが起きる。
最初の小さな揺れを初期微動、次にくる大きな揺れを主要動という。この二つの言葉は必ず覚えよう。
初期微動を伝える波をP波、主要動を伝える波をS波という。このP波とS波はずれてやってくるが、その時間差を初期微動継続時間という。
初期微動継続時間は震源から遠くなるほど長くなる。
震度とマグニチュード
地震の揺れの大きさ(少し揺れたか、大きく揺れたかのどあい)を震度という。
地震の規模の大きさをマグニチュードという。
マグニチュードが大きくても、震度が小さいこともある。逆にマグニチュードが小さくても震度が大きいこともある。
震度は、その土地が震源に近ければ近いほど大きくなるため、場所によってかなり変わる。東日本大震災のマグニチュードは 9.0 だった。