鉄(III) イオンにシアン化物イオンが 6 つ配位した錯イオンである。中心の鉄の酸化数が 1 つ大きいぶん、全体の電荷は 3- になる。カリウム塩はヘキサシアニド鉄(III)酸カリウムで、赤血塩とも呼ばれる。
配位数は 6 で、立体構造は正八面体形である。鉄(II) の錯イオンと形は同じで、違うのは中心の鉄の酸化数と、全体の電荷だけである。
水溶液は黄色である。この水溶液に鉄(II) イオンを加えると濃青色の沈殿ができ、鉄(II) の検出に使われる。かつてはターンブル青と呼んで区別したが、いまではベルリン青と同じ物質だと分かっている。