骨格筋が横紋に見える理由(Z線・A帯・I帯・H帯)

縞は位置がそろうから見える

骨格筋を顕微鏡で見ると、縞が横に走っています。この縞を横紋といい、横紋のある筋を横紋筋といいます。

縞が見えるのは、筋線維の中に詰まった筋原線維が、どれも同じところに濃い部分を持ち、その位置がそろっているからです。

図では 4 本の筋原線維を並べてあります。そろっていなければ、濃い部分は互いに打ち消し合って、全体は一様な灰色に見えます。

顕微鏡で見えるもの

これが顕微鏡の像に近づけた図です。輪郭がにじんでいるのは、実際にそう見えるからです。

濃い帯と薄い帯が交互に並び、濃い帯の真ん中がさらに明るくなっています。いちばん細い縦線が、隣り合う区切りです。

この縞のひと目盛りが、次に出てくるサルコメアです。同じものを模式図に描き直すと、何が濃くて何が薄いのかが分かります。

Z線から Z線まで

模式図です。両端の太い縦線が Z線で、Z線から次の Z線までが 1 個のサルコメアです。

中央に横たわっている太い棒が太いフィラメント、両端の Z線から中へ伸びている波線が細いフィラメントです。

太いフィラメントから出ている小さな突起が頭部で、細いフィラメントに向かって伸びています。この頭部が相手をつかんで引くところは、あとの図解で扱います。

帯の名前

太いフィラメントのある範囲を A帯 といい、暗帯ともいいます。濃く見えるのは、ここに太いフィラメントがあるからです。

Z線から A帯 の端までを I帯 といい、明帯ともいいます。ここには細いフィラメントしかないので、薄く見えます。

A帯 の真ん中で、細いフィラメントがまだ届いていない部分を H帯 といいます。濃い帯の中央がさらに明るく見えるのはこの部分です。

覚えるのはこの 3 つだけです。次の図解では、長さを変えたときにこの 3 つがどう動くかを見ます。