プログラミング初心者におすすめしない言語と効率の悪い勉強法
プログラミングの初心者に向けて、おすすめしないプログラミング言語と効率の悪い勉強法を解説します。
おすすめしないプログラミング言語
- Ruby
- Perl
- Delphi
- VBA
Ruby は日本でよく使われていますが、下の記事からわかるように、世界で見ると Ruby は不人気になっています。
The State of the Octoverse: top programming languages of 2018
Ruby はウェブアプリでよく使われますが、代替の手段はたくさんあります。その一つは Python の Flask で、Python は機械学習やデータ解析に使われるので、ウェブアプリのサーバーサイドとデータ処理をまとめて Python で開発するという方法も考えられます。
Perl や Delphi などは古く、メインで使うプログラミング言語といえない。
ちょっとおすすめできない言語
- C
- C++
C 言語はコンピューターの型、代入、メモリーといったプログラミングの本質を理解するツールになりますが、組みこみ系といった分野でなければ、この言語をあえて最初に学ぶ理由はない。C++ は C を拡張したような言語で便利なライブラリはたくさんありますが、一貫性に欠けるせいで人によってはかなりストレスがたまる言語です。
古いコンパイル言語はすでに Java や Go などの完璧主義的な言語に継承されて、低水準ながらも高水準のコードを量産できます。2017 年頃から Go や Rust が人気になっています。Go と Rust は C と同様のコンパイル言語です。
C などのコンパイル言語に興味がある人は、C や C++ よりも Java や Go をおすすめします。もちろん意欲があれば C を勉強してもかまいません。
おすすめしない勉強:初心者向けの本を買う
初心者向けの本を買って、その本のとおりにプログラミングを勉強する…という方法はよくない。理由は二つ。
- インストールなどの環境設定や基本的な文法はインターネットの記事にある
- 本のとおりにコードを書くのはかったるい
インターネットで検索すれば入門記事はたくさん見つかります。素早く検索して目的の情報を得るというプロセスはプログラミングを開発で必ず必要になります。
本のとおりにコードを書くのはそもそも面倒くさい。作りたくもないサンプル・アプリを作るのって嫌じゃないですか? 最初はわくわくしてマニュアルどおりにコードを書きますが、だんだん飽きてくるでしょう。
本が必要になるのは中級以上になってからで、例えばPython プログラマーは Effective Python を読んだほうがいいでしょう。
おすすめしない勉強:目的もなく勉強する
プログラミング言語の勉強法の解説とかぶりますが、プログラミングの勉強を始めるときは目的を意識してください。
作りたいものがないときに勉強すると、勉強のほとんどは無駄になります。今の自分と目的をもった未来の自分をつなごう。ブログを始めたい太郎くんが Django を勉強することは理にかなっています。
なにを作ろうか悩んでいるとき、つまり目的がないときは勉強しないほうがいいでしょう。Python ブームに乗って Python を勉強しても、結局データ分析や機械学習と無縁のソフトウェアを作ることになるかもしれない。日本人が使っているからという理由で Ruby を勉強しても、将来は組みこみ系のエンジニアになるかも。
「とりあえずウェブ系のプログラミングをやりたい!」という人はデザインの勉強をしようのとおり JavaScript を勉強してください。PHP か Ruby かで迷っているバックエンド志望の人も、中級者以上になるには JavaScript の知識がどうしても必要になります。
学んだことを活かすには、「将来なにがしたいか?」をはっきりさせる必要があります。プログラミングはとても広く深い世界で、勉強するとキリがありません。目的に合わせて勉強しないといつまでも宙ぶらりんです。