体細胞分裂は、1 つの細胞が同じ遺伝情報をもつ 2 つの細胞に分かれるはたらきです。この図は動物細胞のようすを、間期から細胞質分裂までひとつづきに動かしています。
分裂そのものが起きているのは全体のごく一部で、細胞は時間のほとんどを間期で過ごします。間期のあいだに DNA が複製され、中心体も 2 つに分かれます。このとき染色体はまだ細い糸状で、核の中に広がったままです。
前期に入ると染色体が凝縮して太く短くなり、核小体が消えます。複製された 2 本は姉妹染色分体と呼ばれ、動原体のところでつながっています。中心体は両極へ移動しながら紡錘体をつくり始めます。
前中期で核膜が崩れ、紡錘糸が動原体に結合します。両極から引かれた染色体は赤道面へ動き出し、中期になると一列に並んで静止します。止まって見えるのは動きが止まったからではなく、両側から同じ強さで引かれてつり合っているからです。
後期には姉妹染色分体が分かれ、それぞれ別の極へ引かれていきます。同時に細胞は分裂軸の方向へ長く伸び、2 組の染色体は十分に離れます。
終期では極に着いた染色体がほどけて糸状にもどり、核膜と核小体が再びできます。紡錘体は消え、最後に収縮環がくびれを深めて細胞質が 2 つに分かれます。こうしてできた娘細胞は、もとの細胞とまったく同じ遺伝情報をもちます。
減数分裂とはここが違います。減数分裂では相同染色体が対合して 2 回続けて分裂し、染色体の数が半分になります。体細胞分裂は 1 回だけで、数は変わりません。
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