減数分裂の第一分裂の後期を見ます。赤道面に並んでいた二価染色体が、左右へ引き離されます。
ここで分かれるのは相同染色体です。母方の染色体が一方の極へ、父方の染色体がもう一方の極へ行きます。
注意するのは、姉妹染色分体がつながったままだということです。2 本くっついたまま、いっしょに動きます。図の中で、動原体が 1 つのまま動いていくのがそれです。
この分かれ方をするので、極に着いた染色体の数はもとの半分になります。染色体の数が半分になるのは、減数分裂全体でここ 1 か所だけです。
第二分裂の後期は、体細胞分裂の後期とまったく同じ動きです。
つながっていた姉妹染色分体が外れ、それぞれ別の極へ引かれていきます。動原体が 2 つに分かれ、1 本だった染色体が 2 本になります。
2 つの後期を並べて見比べます。左が後期 I、右が後期 II です。動いている数は同じですが、動いているものが違います。左は 2 本くっついた組、右は 1 本ずつです。
「後期に何が分かれるか」という問いに、減数分裂と答えるだけでは足りません。第一分裂なら相同染色体、第二分裂なら姉妹染色分体です。ここを言い分けられるかどうかが、この単元の分かれ目になります。
第一分裂と第二分裂のあいだにも間期のような時間がありますが、ここでは DNA を複製しません。
DNA 量のグラフで見ると、はっきり分かります。最初の間期で 1 から 2 へ上がったあと、第一分裂で 1 に下がります。そのまま平らに進んで、第二分裂で 0.5 に下がります。上がる場所は最初の 1 回だけです。
複製しないまま次の分裂に入るので、細胞の数だけが 2 倍になり、DNA の量はさらに半分になります。これが、最終的に半分になる仕組みです。
体細胞分裂のグラフと重ねると違いがはっきりします。体細胞分裂は分裂のたびに複製が入るので、量は 1 と 2 のあいだを行き来し続けます。減数分裂は 1 度上がって 2 度下がるので、出発点より下で終わります。
ここまでをひとつづきにして、全体を通して見ます。
1 つの細胞が第一分裂で 2 つになり、その 2 つが第二分裂でそれぞれ 2 つに分かれて、合わせて 4 つになります。分裂が 2 回続くので、できる細胞は 4 つです。
染色体の数はもとの半分です。もとが 2n = 4 なら、できた細胞は n = 2 を持ちます。対になっていた相手が別の細胞へ行ったので、どの細胞も対を持ちません。
4 つの細胞は、どれも中身が少しずつ違います。独立の法則で組み合わせが分かれ、乗換えで染色体の中身も作り替えられているからです。受精でこの細胞が 2 つ合わさると、染色体の数はもとに戻ります。