銅の原子は、原子核の周りに 29 個の電子を持っています。
電子は K 殻に 2 個、L 殻に 8 個、M 殻に 18 個、N 殻に 1 個が入ります。
銅は主に 2 価の陽イオン \mathrm{Cu}^{2+} になりますが、酸化銅(I) \mathrm{Cu_2O} のように 1 価の化合物も作ります。
銅はイオンになりにくく、塩酸や希硫酸には溶けませんが、硝酸や熱い濃硫酸には溶けます。
\mathrm{Cu}^{2+} を含む水溶液は青色です。
硫酸銅(II) の青い結晶 \mathrm{CuSO_4 \cdot 5H_2O} は、加熱して水を失うと白くなり、水を加えるとまた青くなります。
\mathrm{Cu}^{2+} を含む水溶液にアンモニア水を少し加えると、青白色の水酸化銅(II) が沈殿します。
更にアンモニア水を加えると沈殿が溶けて、深青色のテトラアンミン銅(II) イオン [\mathrm{Cu(NH_3)_4}]^{2+} を含む水溶液になります。
銅は、銀に次いで電気と熱を良く通す金属です。
銀より安いので、電線や電子部品の配線、鍋などに広く使われています。
軟らかく、引き延ばして細い線にしやすい性質もあります。
鉱石から作った銅は粗銅と呼ばれ、不純物を含んでいます。
硫酸銅(II) 水溶液の中で、粗銅を陽極、純銅を陰極にして電気分解すると、陽極の銅が \mathrm{Cu}^{2+} になって溶け出し、陰極に純粋な銅が付きます。
このように、電気分解で金属を純粋にすることを電解精錬と言い、純度 99.99 % 以上の銅が得られます。
粗銅に含まれる金や銀は、銅よりイオンになりにくいので溶け出さず、陽極の下に陽極泥として溜まります。
銅は、他の金属と混ぜた合金としても使われています。
銅とスズの合金は青銅で、10 円硬貨や銅像に使われています。
銅と亜鉛の合金は黄銅(真鍮)で、5 円硬貨や金管楽器に使われています。
銅とニッケルの合金は白銅で、50 円硬貨や 100 円硬貨に使われています。
銅の表面には、長い年月のうちに緑青という青緑色の錆が出来ます。