現在完了の経験用法を深掘り|中学英語
現在完了には継続・経験・完了の 3 つの用法がある。そのなかでも経験用法は、日常会話で特に使う場面が多い。「〜したことがある」という表現を自在に操れるようになると、英語での自己紹介や雑談が一気に広がる。
経験用法の基本
経験用法は「今までに〜したことがある」という、過去から現在までの経験を表す。形は have+過去分詞で、ほかの用法と同じだ。
過去形の I visited Hokkaido. が「北海道を訪れた」という事実だけを伝えるのに対して、現在完了の経験用法は「今の自分にはその経験がある」というニュアンスを含んでいる。
経験用法でよく使う副詞
経験用法には、セットでよく使われる副詞がある。これらが文に含まれていれば、ほぼ経験用法だと判断できる。
| 副詞 | 意味 | 位置 |
|---|---|---|
| ever | 今までに | have と過去分詞の間 |
| never | 一度も〜ない | have と過去分詞の間 |
| before | 以前に | 文末 |
ever と never は have と過去分詞の間に入る。before は文の最後に置くのが基本だ。
ever を使った疑問文
Have you ever …? は「今までに〜したことがありますか?」という定番の質問パターンだ。初対面の会話やインタビューなどで頻繁に登場する。
答え方は Yes, I have. / No, I haven’t. (No, I have never …) のようになる。ever は疑問文で使い、肯定文では使わないのがポイントだ。
never を使った否定文
never は「一度も〜ない」という強い否定を表す。not を使わずに否定の意味を出せる便利な単語だ。
have never と have not(haven’t)はどちらも否定だが、never のほうが「一度たりとも経験がない」という強調の意味を持つ。Haven’t you visited Kyoto? は「京都を訪れなかったの?」、I have never visited Kyoto. は「京都には一度も行ったことがない」となる。
never は回数がゼロであることを明確にする否定表現。
回数を表す表現
「何回〜したことがある」と具体的な回数を伝えることもできる。once(1 回)、twice(2 回)、three times(3 回)のように、文末に回数を置く。
Have you ever …?(経験を聞く)
Yes, I have.(経験あり)
How many times …?(回数を聞く)
I have … twice.(回数を答える)
このように、まず ever で経験の有無を確認し、そこから回数の話に発展するのが自然な会話の流れになる。
経験用法と過去形の違い
経験用法と過去形は、日本語にすると似てしまうことがある。しかし英語では明確に使い分けられている。
I have seen that movie. は「その映画を見たことがある」。今の自分の経験として語っている。いつ見たかは問題にしない。
I saw that movie yesterday. は「昨日その映画を見た」。過去の特定の時点の出来事を述べている。yesterday のような具体的な時を表す語と一緒に使う。
経験用法は yesterday、last week、in 2020 などの「具体的な過去の時点」を表す語句とは一緒に使えない。経験はあくまで「今までの人生のどこかで」という曖昧な時間のなかで語るものだからだ。
よくある間違い
ever は疑問文で使うもの。肯定文では I have visited Kyoto. または I have visited Kyoto before. とする。
last year は具体的な過去の時点を表すので、過去形の I went to Kyoto last year. が正しい。現在完了の経験用法と特定の過去表現は共存できない。
まとめ
経験用法は「今までの人生で〜したことがある」を伝える表現だ。ever、never、before、once、twice などの副詞とセットで覚えれば、使いどころに迷うことは少なくなる。過去形との違いは「具体的な時を言うかどうか」で判断できる。日常会話でもテストでも頻出なので、例文ごとしっかり身につけておきたい。



