モンテーニュはフランスのモラリスト。宗教改革の荒波を生きた思想家として、寛容の精神が重要であると説いた。
高校倫理では
モラリスト
エセー(随想録)
クセジュ(私は何を知っているか)
懐疑主義
がポイント。
モラリストとエセー
モラリストとは、人間の行動、習慣、人生を広く省みて、その結果を断片的随筆におさめた作家のこと。
モラリストは誤解を招きやすい言葉の一つで、現在使われているモラル(道徳)という意味はあまり含まれていない。道徳という概念からモンテーニュとパスカルを理解することはややずれている。
モンテーニュはモラリストとして「エセー(随想録)」を著した。エセーはフランスの代表的な文学的作品で、中世から近現代への架け橋とも考えられる記述が散りばめられている。
クセジュと懐疑主義

理性では知りえない真理がある。
理性主義から「絶対的な真理」を独断的に唱えるよりも、懐疑主義の立場から物事を考えた。モンテーニュは「真理」といったものを到達不可能とみなしていた。
...Its aim is essentially to fight the pretensions of reason and to annihilate human knowledge. "Truth", "being" and "justice" are equally dismissed as unattainable.
Michel de Montaigne - Stanford Encyclopedia of Philosophy (Wed Nov 20, 2019)