林羅山(1583-1657)は江戸初期の思想家で、朱子学の立場から上下定分の理を説き、江戸幕府の支配と市民の身分制度を正当化しました。
上下定分の理
中国の朱子が創始した朱子学を学んだ林羅山は、朱子学をもとに上下定分の理を唱えます。

上下定分の理をざっくり言うと、五倫(君臣、父子、夫婦、
君子は尊く、民は卑しい、といった身分の上下は正当化される、という教えを上下定分の理といいます。これは徳川家の支配をかためたい幕府にとって都合がいいものでした。
存心持敬
心に敬をもつことを
敬(心のつつしみ)
礼(心から外にあらわれたもの)