2026年9月

2026年9月1日

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米露の財務相がアッシュビルで会談、シルアノフ氏は侵攻後初の G20 出席

米国とロシアの財務相が、8 月 31 日にノースカロライナ州アッシュビルで会談した [1][2]。G20 の財務相・中央銀行総裁会議に合わせたもので、米国のベッセント財務長官とロシアのシルアノフ財務相が向き合った [1]

話題に上がったのは、トランプ大統領が示したロシアとウクライナの戦争を終わらせる案だと、フォックス・ビジネスや NBC、CNBC の記者が伝えている [1]。情報筋によれば、両国のあいだの経済協力にも話が及んだ [1]。米国側はこの会談について、事前に知らせていなかった [1]

シルアノフ氏が G20 の財務相会議へ対面で出席するのは、2022 年にロシアがウクライナへ全面的に侵攻して以来はじめてである [1][2]。出席はトランプ政権の招きによるものだった [3]

欧州の各国は、その出席そのものに反発した [3]。ドイツのクリングバイル財務相はシルアノフ氏に戦争をめぐって直接苦言を呈し、欧州の閣僚は恒例の集合写真からロシアの財務相を外すよう求めた [3]。応じられなければ写真そのものをボイコットするという構えで、結局シルアノフ氏は写真に入らず、代わりにベッセント氏が 2 人だけの写真に収まっている [1][3]。クリングバイル氏は記者団に、ロシアの財務相を通常の客として迎えるべきではないという点を米側にもっとはっきりさせてほしかったと述べた [3]

米国の姿勢そのものが緩んだわけではない。ベッセント氏はロシアに対し、ウクライナでの和平合意がないかぎり制裁の緩和はないと伝えてきた [5]。トランプ政権が示している和平案は、即時の停戦を掲げたうえで、制裁の解除を段階を踏んで個別に扱うとしており、エネルギーや天然資源、インフラ、人工知能などでの長期の経済協力を並べている [6]

会議そのものは 8 月 31 日から 9 月 1 日までで、成長のほか、イランの情勢やロシアが議題に並んだ [4]。各国の政府債務も取り上げられ、主要国で長期金利が上がっている状況が背景にある [4]

制裁を科してきた側と科されてきた側が、同じ会議の場で二者だけの席を持った。集合写真から外れた 1 人が、この会議でいちばん注目される形になった。

参考文献

  1. [1]Meduza(U.S. Treasury Secretary Bessent and Russian Finance Minister Siluanov met at the G20 to talk about ending the war in Ukraine)
  2. [2]共同通信(米国とロシアの財務相が会談 G20、ウクライナ和平案協議か)
  3. [3]France 24(Russian finance minister makes unexpected appearance at G20)
  4. [4]UPI(G20 meeting kicks off in U.S. with focus on growth, Iran, Russia)
  5. [5]Crypto Briefing(US Treasury's Bessent tells Russia economic relief tied to Ukraine war end)
  6. [6]Axios(Trump's Ukraine-Russia peace plan, in the full 28 points)