スクールドッグが 11 府県に、浦安の中学ではラブラドルが常駐
2026年9月1日 10:20
千葉県浦安市の市立入船中学校が今年 4 月、ラブラドルレトリバーのドルチェ(1 歳、オス)をスクールドッグとして迎えた [1]。校内に常駐し、生徒と日常的に過ごす [1]。
取り組みを引っ張っているのは、岡山県西粟倉村にある日本スクールドッグ協会である [1]。代表理事の青木潤一氏(42)は元の中学教師で、2017 年に京都市の私立中学で活動を始め、2021 年に西粟倉村へ移って団体を立ち上げ、2022 年に一般社団法人にした [2]。導入は 11 府県に広がり、中学 1 校、高校 1 校、中高一貫校 3 校に犬が常駐するほか、11 校へ定期的に派遣している [1]。
犬は盲導犬にならなかった、いわゆるキャリアチェンジの個体である [2]。吠えたり噛んだりしないよう育てられた犬を使う [2]。
導入した学校からは、校内の空気が柔らかくなった、生徒の言葉遣いが優しくなった、といった声が上がる [1]。入船中の落合幸一郎校長は、生徒の笑顔を見る機会が相対的に増えていると話す [1]。2 年生の女子生徒はこう語った。
ドルチェのおかげで毎日学校に行くのが楽しみになった
産経新聞(スクールドッグ 生徒の居場所に)
背景にあるのは動物介在教育という考え方で、犬とのふれあいがストレスを下げ、自己肯定感を上げるとされる [4]。欧米では広く行われてきたが、日本ではまだ根づいていない [4]。犬が苦手な人やアレルギーのある人への配慮として、テントや蚊帳の中でふれあう形も採られる [4]。
病院では同じ考え方が先に入っている。ファシリティドッグは看護師の資格を持つハンドラーと組んで入院中の子どもに付き添う仕組みで、導入の当初は感染症、アレルギー、噛みつきの 3 点が病院側の懸念になった [5]。
学校に行きたくなる理由が、授業でも部活でもなく犬になる。常駐が 5 校で定期の派遣が 11 校という差は、世話をする人と費用をどこまで置けるかの差でもある。
参考文献
- [1]産経新聞(スクールドッグ 生徒の居場所に)
- [2]山陽新聞(スクールドッグ普及へ 岡山県西粟倉村の青木さん 居心地よい場広めたい)
- [3]日本スクールドッグ協会
- [4]滋慶学園グループ(動学連携 動物介在教育 スクールドッグプロジェクト)
- [5]マイナビ看護学生(病院で犬が働く?「ファシリティドッグ」の秘密に迫る!)