酸と塩基を混ぜると塩ができます。酸と塩基の強さによって塩の性質は変わります。
強酸+強塩基
強酸+弱塩基
弱酸+強塩基
弱酸+弱塩基
4つパターンがあります。弱酸と強塩基の塩は、塩が加水分解して弱酸と水酸化物イオンになります。同じように、強酸と弱塩基の塩は、加水分解して弱塩基と水素イオン(H3O+)になります。
弱酸+強塩基
CH3COONa → CH3COO- + Na+
CH3COO- + H2O ↔ CH3COOH + OH-
酢酸ナトリウムは酢酸(弱酸)と水酸化ナトリウム(強塩基)の塩です。その塩は水中で酢酸イオンとナトリウムイオンにほぼ完全に分離しますが、酢酸イオンはただちに水と反応して酢酸と水酸化物イオンになります。2番目の反応が塩の加水分解です。
1番目の矢印は→ですが、2番目は↔となっていますね。2番目の反応は可逆反応であり、化学平衡が存在します。つまり、一定の時間が経てば、左右の反応速度が等しくなります。