カルボン酸とは、COOH基を持つ有機物のことです。COOHをカルボキシル基といいます。酢酸はカルボン酸の1つです。
カルボン酸の性質
カルボン酸は水に溶けます。酸という文字がついているように酸性です。酸の強さは、炭酸より強く、塩酸より弱い。
カルボン酸はアルコールと反応してエステルになります。
例
名称 | 分子式 |
---|---|
ギ酸 | HCOOH |
シュウ酸 | (COOH)2 |
酢酸 | CH3COOH |
プロピオン酸 | C2H5COOH |
酪酸 | C3H7COOH |
ラウリン酸 | C11H23COOH |
トリデシル酸 | C12H25COOH |
パルミチン酸 | C15H31COOH |
ステアリン酸 | C17H35COOH |
ギ酸
ギ酸は分子式が最も小さいカルボン酸で、カルボキシル基とアルデヒド基の両方を持つため、酸でありながら還元性を持ちます。
酢酸
酢酸は2分子が結合して水分子がとれると無水酢酸という物質になります。無水酢酸は中性です。
大学受験では無水酢酸の構造式はよく問われるので書けるようにしましょう。
フマル酸とマレイン酸
フマル酸はトランス型、マレイン酸はシス型です。マレイン酸は、加熱していくと分子内で脱水反応が起きて無水マレイン酸になります。これも無水酢酸と同じように構造式は試験でよく出てくる。