インフレーションとデフレーション:物価変動の仕組みと影響
物価は常に変動しています。全体的に物価が上がり続ける現象を「インフレーション」、逆に下がり続ける現象を「デフレーション」と呼びます。どちらも経済に大きな影響を与えます。
インフレーションとは
インフレーション(インフレ)は、モノやサービスの価格が継続的に上昇する現象です。去年 100 円だったジュースが今年 110 円になり、来年 120 円になるような状況を指します。
インフレが起こる原因は主に 2 つあります。
需要が供給を上回ることで起こるインフレです。景気が良くなって消費者がたくさん買い物をするようになると、モノが足りなくなり価格が上がります。
生産コストの上昇によって起こるインフレです。原油価格が上がったり、賃金が上昇したりすると、企業は商品の価格を上げざるを得なくなります。
適度なインフレ(年 2%程度)は経済にとって健全とされています。企業の売上が増え、賃金も上がりやすくなるからです。しかし、急激なインフレは生活を圧迫し、経済を混乱させます。
デフレーションとは
デフレーション(デフレ)は、インフレの逆で、物価が継続的に下落する現象です。一見すると「モノが安くなって良いのでは?」と思えますが、実は経済に深刻な悪影響を及ぼします。
物価が下がる
企業の売上・利益が減る
賃金カットやリストラが起きる
消費がさらに減り、物価がもっと下がる
この悪循環を「デフレスパイラル」と呼びます。日本は 1990 年代後半から 2010 年代にかけて長期間のデフレに苦しみました。
インフレとデフレの影響
インフレとデフレは、人々の生活にさまざまな影響を与えます。
借金をしている人は有利になります。100 万円借りていても、物価が上がれば実質的な負担は軽くなるからです。一方、現金や預金で資産を持っている人は不利になります。
現金や預金を持っている人は有利になります。同じ金額でより多くのモノが買えるからです。しかし、借金をしている人は実質的な負担が重くなり、企業も投資を控えるようになります。
物価指数
物価の変動を測る指標として「消費者物価指数(CPI)」があります。これは、家庭が購入するモノやサービスの価格変動を総合的に示す数値です。基準となる年を 100 として、物価がどれだけ変化したかを表します。
たとえば、消費者物価指数が 105 なら、基準年より物価が 5%上昇したことを意味します。政府や日本銀行は、この指数を見ながら経済政策を決定しています。