カルマル同盟:北欧統合の試みとその崩壊
カルマル同盟は、1397年に北欧のデンマーク・スウェーデン・ノルウェーの3王国を統合する形で成立した王朝同盟です。その名は結成の舞台となったデンマークの都市カルマルに由来します。背景には、ハンザ同盟など外部勢力に対抗するため、北欧諸国が結束する必要性がありました。
1387
マルグレーテ1世の即位
デンマークの女王となったマルグレーテ1世は、ノルウェー王国の支配権をも手中に収めた。
1397
カルマル同盟成立
カルマルでの会議により、デンマーク・スウェーデン・ノルウェーの3国が同君連合を形成した。
同盟の基本的な仕組みは、3国がそれぞれ独立した法律や慣習を保持しつつ、君主を1人に統一するというものでした。これにより北欧は形式上は一体となり、外敵に対する防衛力を強めました。
しかし実際には、デンマーク王権が優位に立つ構造となったため、スウェーデンでは不満が強まりました。特に重税や特権の侵害が反発を呼び、15世紀から16世紀にかけて反乱が頻発しました。
デンマークによる優位
スウェーデンの反発と離脱運動
結果として、1523年にスウェーデンはグスタフ・ヴァーサの指導のもと独立を回復し、カルマル同盟は実質的に崩壊しました。ノルウェーはその後も長くデンマーク支配下にとどまりましたが、スウェーデンの離脱により北欧統合の試みは挫折しました。
カルマル同盟は、北欧における国家連合の最初の大きな実験とされ、その後の北欧史における地域統合の模索に大きな影響を残しました。