グラデーションと色の補間 ― RGB 補間と HSV 補間の違い

グラデーションは色の「補間」

グラデーションは、始まりの色と終わりの色の間を、中間の色で少しずつ埋めたものです。この「間を埋める」計算を補間と呼びます。位置を 0〜1 の割合 t で表し、t=0 で始点の色、t=1 で終点の色、その途中を式で求めます。同じ2色でも、どの数値で補間するかによって、通っていく中間色が変わります。

RGB で補間する

もっとも素直なのは、R・G・B の各成分をまっすぐ(線形に)変化させる方法です。

t を 0〜1 として、
R = R1 +(R2 - R1)× t
G = G1 +(G2 - G1)× t
B = B1 +(B2 - B1)× t

計算は簡単ですが、注意点があります。色相の離れた2色(たとえば黄と青)を RGB で補間すると、中間が灰色っぽく濁ることがあります。両端の鮮やかな色をまっすぐつなぐと、真ん中で彩度が落ちてしまうためです。

HSV で補間する

鮮やかさを保ちたいときは、HSV に直してから、色相 H を回して補間する方法があります。彩度 S と明度 V は線形に、色相 H は色相環の上を回して変化させます。

H … 色相環に沿って回す(近いほうの向き)
S = S1 +(S2 - S1)× t
V = V1 +(V2 - V1)× t

こうすると、中間色も彩度を保ったまま色相だけが移っていくので、濁らず鮮やかなグラデーションになります。ただし色相環を回るぶん、間に始点にも終点にもない色相(黄と青の間なら緑)が現れます。回る向き(時計回りか逆か)で通る色が変わる点にも注意します。

どちらを使うか

色相が近い2色や、白・黒・灰をはさむグラデーションは、RGB 補間でも自然です。色相が大きく離れた鮮やかな2色を、鮮やかなままつなぎたいときは、HSV 補間が向きます。目的に合わせて使い分けるのがコツです。

まとめ

グラデーションは2色の間を補間したものです。RGB 補間は簡単ですが離れた色で濁ることがあり、HSV 補間は色相を回すぶん鮮やかさを保てます。このツールで両端の色の HEX・HSV を調べ、間をどう補間するか意識すると、ねらいどおりのグラデーションを作りやすくなります。