配色では、隣り合う色がうまくいかない場面があります。強い補色どうしがちらついて目が疲れる場合と、逆に似た色どうしで境目がぼやける場合です。どちらも、境目に一色はさむだけで解決できることがあります。
境目に、白・黒・灰などの無彩色(あるいは金・銀)を細く入れて、色と色を分ける方法を分離配色(セパレーション)と呼びます。はさむ色そのものは主張せず、あくまで仕切りとして働きます。
鮮やかな補色どうしを直接ぶつけると、境目がちらついて見えます。間に無彩色をはさむと対比がやわらぎ、落ち着いて見やすくなります。強すぎる対比を鎮める調整弁です。
逆に、明度の近い色どうしは境目がぼやけます。ここにはっきり明度の違う線をはさむと、輪郭が引き締まります。ステンドグラスや漫画で、色と色の間に黒い枠が入っているのは、この効果を使った例です。
隣の色がぶつかる、あるいはぼやけるときは、境目に無彩色を一本はさむ。これだけで配色はぐっと整います。対比と同化の記事で見た見え方の乱れを、手早く調整する実用的な手段です。