LaTeX でアクセントの重ね付け
アクセントコマンドは入れ子にして、複数のアクセントを重ねることができます。推定量の平均など、複合的な意味を表現するときに使います。
基本的な重ね方
アクセントコマンドの中にアクセントコマンドを入れます。
\hat{\bar{x}}
バーの上にハットが付いています。
順序を変える
重ねる順序によって見た目が変わります。
\bar{\hat{x}} \quad \hat{\bar{x}}
外側のアクセントが上に来ます。どちらを外側にするかは意味によって決めます。
統計学での例
平均値の推定量を表すとき、バーとハットを組み合わせます。
\hat{\bar{x}}
が標本平均、 がその推定量という意味です。
ベクトルの微分
ベクトルの時間微分を表すときの例です。
\dot{\vec{v}}
速度ベクトル の時間微分(加速度)を表しています。
2階微分
ドットを2回重ねることはできないので、2階微分には \ddot を使います。
\ddot{\vec{r}}
位置ベクトルの2階微分(加速度ベクトル)です。
複雑な組み合わせ
理論的には何重にも重ねられますが、実用上は2つまでが限界です。
\dot{\hat{\bar{x}}}
これは読みにくいので、別の表記法を検討したほうが良いでしょう。
重ねすぎに注意
適度な重ね付け
や のように2つまで、意味が明確
過剰な重ね付け
3つ以上は読みにくい、別の表記を検討
代替表記
重ね付けが複雑になる場合は、添字や別記号で表現する方法もあります。
\bar{x}_{\text{est}} \quad \hat{\mu}_{\bar{x}}
アクセントの重ね付けは便利ですが、読みやすさとのバランスを考えて使ってください。3つ以上重ねたくなったら、表記法自体を見直すタイミングです。