LaTeX の \acute と \grave

\acute\grave は、文字の上にアクセント記号を付けるコマンドです。フランス語由来の数学記号や、特殊な記法で使われます。

\acute の基本

\acute{a} で a の上に右上がりの鋭アクセント(´)が付きます。

\acute{a}

\grave の基本

\grave{a} で a の上に右下がりの重アクセント(`)が付きます。

\grave{a}

見た目の比較

2つのアクセントの向きを比較してみましょう。

\acute(鋭アクセント)

のように右上がり、「アキュート」と呼ぶ

\grave(重アクセント)

のように右下がり、「グレイブ」と呼ぶ

外国語由来の記号

フランス語やイタリア語の固有名詞を数式中に書くときに使えます。

\text{Poincar\acute{e}}

ただし、通常のテキストでは LaTeX の直接入力 é を使うほうが簡単です。

テンソル解析での使用

テンソル解析では、異なる添字位置を区別するためにアクセントを使うことがあります。

T_{\acute{i}\grave{j}}

上付き添字と下付き添字を抽象的に区別する記法です。

微分幾何学での例

クリストッフェル記号の表記で使われることもあります。

\Gamma^{k}_{ij} = \Gamma^{\acute{k}}_{\grave{i}\grave{j}}

使用頻度

正直なところ、\acute\grave は数学で頻繁に使うアクセントではありません。

アクセント使用頻度主な用途
\hat推定量、単位ベクトル
\bar平均、共役
\tilde近似、同値類
\dot時間微分
\acute特殊記法、外国語
\grave特殊記法、外国語

必要な場面は限られますが、特定の分野や表記法で登場することを知っておくと便利です。