LaTeX で複数文字へのアクセント

通常のアクセントコマンド(\hat\bar など)は1文字向けですが、複数文字にアクセントを付けたいときは wide 系のコマンドを使います。

通常版と幅広版

主要なアクセントには幅広版が用意されています。

通常版幅広版表示
\hat\widehat
\tilde\widetilde

比較してみる

同じ式に通常版と幅広版を適用した場合の違いです。

\hat{abc} \quad \widehat{abc}

通常の \hat は最初の文字にしかかかりませんが、\widehat は全体を覆います。

\tilde{xyz} \quad \widetilde{xyz}

\overline と \bar

バーについては、\overline が幅広版の役割を果たします。

\bar{xy} \quad \overline{xy}

いつ幅広版を使うか

1文字の変数

, のように通常版を使う

複数文字の式

, のように幅広版を使う

複合添字

のように添字を含む場合も幅広版が見やすい

幾何学での例

角度を表すとき、複数の頂点を含むので \widehat が適切です。

\widehat{BAC} = 45^\circ

統計学での例

推定量が複数の変数を含む場合も \widehat を使います。

\widehat{\beta_0 + \beta_1 x}

注意点

すべてのアクセントに幅広版があるわけではありません。

アクセント幅広版あり/なし
\hat\widehatあり
\tilde\widetildeあり
\bar\overlineあり(名前が違う)
\vec\overrightarrowあり(名前が違う)
\dotなしなし
\acuteなしなし

\dot\acute には幅広版がないので、複数文字に付けたい場合は別の表記法を検討してください。